浅葱色の鬼
慌ただしく、大阪へ向かうことが決まり
現地集合で、バラバラに動くことになった
「紅音、俺と一緒に行くぞ」
土方が、紅音に声を掛けるが
紅音は、その場を動こうとしなかった
「紅音… ここいたら捕まるぞ」
「土方 怪我してるんだろ」
「かすり傷だ」
「気づいているだろう
私は、永くない
その怪我 治させてくれ」
「……」
紅音の覚悟を感じ、従うことにした
スルスルと着物の脱がされ
右脇腹に銃創を見つける
「どこがかすり傷だ
近藤の傷と同じじゃないか」
「隠せてると思ったんだがな」
「私は、命だ
生きなければという、土方の気持ちを感じるんだ 私は、その願いを叶えられる
クスッ それに、嬉しい
私の力が、土方の役に立つんだ」
「生まれ変わった紅音を探す」
「では、目印に土方の赤い紐をひとつ
私にくれ」
土方は、刀につけていた紐を紅音の手にのせ、その手を握った
「戦は、嫌いだ」
「すまん…」
そっと 重ねられた唇
紅音は、土方の傷を治療した
つい先ほどまで、土方の腕の中にいた
紅音が
消えた
現地集合で、バラバラに動くことになった
「紅音、俺と一緒に行くぞ」
土方が、紅音に声を掛けるが
紅音は、その場を動こうとしなかった
「紅音… ここいたら捕まるぞ」
「土方 怪我してるんだろ」
「かすり傷だ」
「気づいているだろう
私は、永くない
その怪我 治させてくれ」
「……」
紅音の覚悟を感じ、従うことにした
スルスルと着物の脱がされ
右脇腹に銃創を見つける
「どこがかすり傷だ
近藤の傷と同じじゃないか」
「隠せてると思ったんだがな」
「私は、命だ
生きなければという、土方の気持ちを感じるんだ 私は、その願いを叶えられる
クスッ それに、嬉しい
私の力が、土方の役に立つんだ」
「生まれ変わった紅音を探す」
「では、目印に土方の赤い紐をひとつ
私にくれ」
土方は、刀につけていた紐を紅音の手にのせ、その手を握った
「戦は、嫌いだ」
「すまん…」
そっと 重ねられた唇
紅音は、土方の傷を治療した
つい先ほどまで、土方の腕の中にいた
紅音が
消えた