浅葱色の鬼
紅音
「紅音の事をもっと知りたい」
「お前に教えることは、ない」
土方は、私の顔が好きらしい
私に添えられる右手は、いつも
左頬を撫でる
嫌ではないが…
私には、感覚がない
土方の手の感触もぬくもりもわからぬ
それどころか、ここに来て数日
出される食事の味だって、わからぬ
美味しいか?と、聞かれると困る
だって… 見た目は、美味しくなさそう
私が感じることが出来るのは、痛みだけ
どうやら、人より痛みを強く感じるらしい
だから 痛いのは、嫌い
「蒼 私にとっての幸せとは
痛みのない事だろうか」
「にゃん」
「土方の言う幸せは、なんだろうな…」
「お前に教えることは、ない」
土方は、私の顔が好きらしい
私に添えられる右手は、いつも
左頬を撫でる
嫌ではないが…
私には、感覚がない
土方の手の感触もぬくもりもわからぬ
それどころか、ここに来て数日
出される食事の味だって、わからぬ
美味しいか?と、聞かれると困る
だって… 見た目は、美味しくなさそう
私が感じることが出来るのは、痛みだけ
どうやら、人より痛みを強く感じるらしい
だから 痛いのは、嫌い
「蒼 私にとっての幸せとは
痛みのない事だろうか」
「にゃん」
「土方の言う幸せは、なんだろうな…」