浅葱色の鬼
運ばれてきたお茶を飲み終えると
俺の体にもたれ、ウトウト眠り始めた

風邪のひきはじめじゃないか心配になり

紅音の額に手をあてる


「熱は、ないな…」


「とし……さ…ん」


囈言で過去の俺の名を口にする


ぎゅっと紅音を抱きしめる


俺の夢を見て欲しい
俺に恋して、俺の名を呼び



俺の妻になって欲しい



2度と口にしないと約束したから



心の中でしか言えない






紅音… 俺の妻になってくれ


























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