浅葱色の鬼
複数の足音が近づいて

総司と藤堂と紅音が、ニコニコと部屋へ



「3人で出掛けてくる」


「紅音…体調は?」


「沖田より、元気だ」


「酷っ!僕だって、元気ですよ!」


「咳してたくせに!!」


「これこれ、喧嘩しない
3人でどこに行くんだい?」


「人になる支度だ」


「わかった」



「「「いってきまぁーす!」」」



3人が、子供みたいに部屋を出た



ちょこちょこと総司が戻ってきて




「僕が見張ってますから!ご心配なく!」




俺の肩を叩いて行った





「おい!紅音がいねぇぞ!!」



原田と永倉が、駆け込み



「炊事場にもおらへん!」


「庭や縁側にもいない!」


山崎に斎藤




「ハッハッハッ 心配しているのは
歳だけではないな!
紅音なら、総司と平助と一緒に
人になる支度をしに出かけたよ」






それほど、紅音の様子がおかしかったということだ




総司や藤堂がついてる



ヘンなことにはならないだろう











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