浅葱色の鬼
恋桜
3人は、キツネの神社にやって来た
「キツネ… 喋ってる…」
目をキラキラさせ、キツネを撫でる沖田
「沖田 馴れ馴れしいぞ
キツネの姿だが、神なんだからな」
「総司、動物好きだから」
「邪魔だ
あっちに行っていろ」
「えーー!嫌ですよ!こんな体験は
2度とないですよ!
サラサラしてて、気持ちいい~」
子供のようにはしゃぐ沖田に
説得を諦めた紅音は、神の言葉で
2人にわからないように、会話を始めた
「内緒事ですか!?むぅっ!」
むくれる沖田を横目に見て、微笑む
『人になる
完璧でなくていい
たとえ、100日でもいい
私は、人並みに生きたい
気をつけることは、あるか?』
『今の記憶は、2日もすれば消える
命であったことも、何もかもだ
過去も絶つことになる』
『それは、好都合だ』
『それほど、アノ男に惚れ込むとはな』
『ふふっ まったくだ
だが、私は自分の為に人になるのだ
この世は、命など、誰も必要としていない
人は、色々知っているぞ
私も知りたいのだ
お前が、サラサラで気持ちいいのか フフ』
沖田に撫でられ続けている
キツネを紅音も撫でてみる
『知りたい… か…』
「紅音…」
藤堂が、不安気に紅音を呼んだ
「藤堂、今から人になる」
「え!? 今から!?紅音さん、屯所に帰ってからでもいいじゃないですか!?」
無言で、紅音と藤堂が向かい合う
その緊迫感に
沖田が、危険だと察した
「何か、あるんでしょう?
人になって、何か害があるんじゃない?」
「紅音… 俺の記憶消してよ
俺さ、伊東さんについていく
紅音のそばにいられない
助けになれなくて、ごめん…」
「ほら… こんなこと頼むなんておかしいよ
紅音さん!!屯所に戻って話をしよう!!」
「藤堂の願いは、叶えられない
私は、人になると2日ほどで記憶がなくなるらしい
私は、藤堂に忘れられたくない
それに、屯所に連れて帰って貰いたい」
「ズルイよ」
「うん ズルイな
嫌な役目をさせて、悪いと思っている」
「ううん 命の恩人の為だ
腹をくくるよ」
「ちょっと!勝手に話を進めないでよ!
ダメって言ってるでしょう?」
「沖田 私は、土方を慕っている
以前、私は土方の為に離れようとしたのだろう?
今回は、そばにいたいんだ
たとえ… 記憶をなくしても」
「紅音さん…」
「土方に思い出して欲しくない過去がある
人になれば、それも絶てる
土方の為なら、沖田は手伝ってくれるだろ」
「記憶… 戻ってるじゃないですか!!」
「ふふっ 2人とも、面倒をかける
どうか、私が人になることを許してほしい」
2人は、力無く頷く
紅音は、嬉しさのあまり
2人に抱きつく
「私の記憶がなくなっても
藤堂が、新選組を離れても
仲間でいさせて」
「「当たり前だよ!!」」
「キツネ… 喋ってる…」
目をキラキラさせ、キツネを撫でる沖田
「沖田 馴れ馴れしいぞ
キツネの姿だが、神なんだからな」
「総司、動物好きだから」
「邪魔だ
あっちに行っていろ」
「えーー!嫌ですよ!こんな体験は
2度とないですよ!
サラサラしてて、気持ちいい~」
子供のようにはしゃぐ沖田に
説得を諦めた紅音は、神の言葉で
2人にわからないように、会話を始めた
「内緒事ですか!?むぅっ!」
むくれる沖田を横目に見て、微笑む
『人になる
完璧でなくていい
たとえ、100日でもいい
私は、人並みに生きたい
気をつけることは、あるか?』
『今の記憶は、2日もすれば消える
命であったことも、何もかもだ
過去も絶つことになる』
『それは、好都合だ』
『それほど、アノ男に惚れ込むとはな』
『ふふっ まったくだ
だが、私は自分の為に人になるのだ
この世は、命など、誰も必要としていない
人は、色々知っているぞ
私も知りたいのだ
お前が、サラサラで気持ちいいのか フフ』
沖田に撫でられ続けている
キツネを紅音も撫でてみる
『知りたい… か…』
「紅音…」
藤堂が、不安気に紅音を呼んだ
「藤堂、今から人になる」
「え!? 今から!?紅音さん、屯所に帰ってからでもいいじゃないですか!?」
無言で、紅音と藤堂が向かい合う
その緊迫感に
沖田が、危険だと察した
「何か、あるんでしょう?
人になって、何か害があるんじゃない?」
「紅音… 俺の記憶消してよ
俺さ、伊東さんについていく
紅音のそばにいられない
助けになれなくて、ごめん…」
「ほら… こんなこと頼むなんておかしいよ
紅音さん!!屯所に戻って話をしよう!!」
「藤堂の願いは、叶えられない
私は、人になると2日ほどで記憶がなくなるらしい
私は、藤堂に忘れられたくない
それに、屯所に連れて帰って貰いたい」
「ズルイよ」
「うん ズルイな
嫌な役目をさせて、悪いと思っている」
「ううん 命の恩人の為だ
腹をくくるよ」
「ちょっと!勝手に話を進めないでよ!
ダメって言ってるでしょう?」
「沖田 私は、土方を慕っている
以前、私は土方の為に離れようとしたのだろう?
今回は、そばにいたいんだ
たとえ… 記憶をなくしても」
「紅音さん…」
「土方に思い出して欲しくない過去がある
人になれば、それも絶てる
土方の為なら、沖田は手伝ってくれるだろ」
「記憶… 戻ってるじゃないですか!!」
「ふふっ 2人とも、面倒をかける
どうか、私が人になることを許してほしい」
2人は、力無く頷く
紅音は、嬉しさのあまり
2人に抱きつく
「私の記憶がなくなっても
藤堂が、新選組を離れても
仲間でいさせて」
「「当たり前だよ!!」」