STRIKER
白銀の大地の真ん中に横へ伸びる土手をコンクリートで固めた小川が氷り、虹色の線となっているのを目で辿る。
流れる雪景色に更けていると・・・カン、カン、カン・・・という鐘を叩く様な踏み切りの警告音が近づく。
踏み切りを通り過ぎる時にドップラー効果で変化した間抜けな音程を滑稽に思いつつ、依然と景色が流れること5分。
大きなパチンコ店の裏を越え、銀色に輝く雪を纏った大地を横目に、景色の流れる速度が徐々に落ちていった。
やがて、けたたましいブレーキ音が響き、列車の揺れが治まり、列車が停まったと気が付く。