クールな王太子の新妻への溺愛誓約

「敢えてもうひとつお教えしておくとすれば……」


ベティはクレアをうつ伏せにさせ、両手両ひざをベッドに突くようにお願いした。四つん這いだ。


「……これは?」

「さきほどのカエルとは二大体勢でございます」


クレアの頭は混乱した。こんな格好をして、いったいなにが行なわれるというのか。


「これじゃまるで……犬だわ」


クレアがポツリと呟く。


「さようでございます。犬を真似るのです。腰を落とし」

「ひゃっ」

「お尻をレオン殿下へ突き出す」

「いやっ……」


ベティが容赦なくクレアの体勢を整えていく。
カエルにも劣らない恥ずかしさだ。

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