クールな王太子の新妻への溺愛誓約
レオンは瞳を揺らしながら微笑んだ。
「あまり私を翻弄しないでくれ」
クレアはなんのことかわからず、目を丸くしてさらにレオンを見つめる。
「美しすぎて参る」
レオンはクレアの頬をそっと撫でた。
そう言われたクレアは、恥ずかしそうに顔を俯ける。
「……そうなのだとしたら、ベティがきつく締めてくれたコルセットのおかげです」
美しいウエストラインは、ベティの力の賜物。多少の窮屈さはあるものの、朝食も昼食も控えめにしたおかげで、以前に試着した時よりは幾分か楽だ。
顎を一旦上へ引き上げてから大きく頷いたところを見ると、ベティもまんざらでもなさそうだ。
「レオン様こそ、あまりに素敵すぎて直視できません……」
クレアは頬を赤く染めた。