同居相手はまさかの!?
あたしは完成したハンバーグ(もはや言えるのか?)を持ち机の前に置いた。

コト

「お待たせ。」


「…何これ。」


藤堂君は唖然としていた。


「…ハンバーグです。」


はい、ごめんなさい。


「…あのさどうやったら野菜こんな乱雑に切れんの?」


あたしも知りたい。



「ったく…。」 



そう言いながらも藤堂君は、ハンバーグ?を口に入れた。


「…何これ。苦…。」



「…ごめんなさい。」



「…あのさ出来ないなら何でしたわけ?。」


「…だって。…だって。料理は女がするもんでしょ!?」


「…は?」


「本当は苦手だけど、しないとダメだって思ったんだもん!そんな…突き放すような言い方しなくても良いじゃない!初めて作ったんだから!」


…完全に逆ギレだ。


「男は女が料理するもんだって思ってるんでしょ!?」


「…いつの時代だよ…。」


「どうせハンバーグもまともに作れないダメ女よ!」


…だから将人にも振られたんだ。


「おい、泣くなって…。」


「うっ…。」


「はあ…。」



そして藤堂君は椅子から立ち上がった。



(飽きられた…。)



「…材料どこ。…これか。」



悪魔…藤堂君はキッチンに入っていた。


そしてエプロンをつけ始めた。


「…何してるの?」


「あんた、一人分しか作ってないじゃん。だから俺が作る。」


「え!?…料理、出来るの?」



「見くびんな」


そう言って藤堂は笑った。













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