同居相手はまさかの!?
◇◆◇◆

あの日俺は仕事帰り、あのBARへ向かっていた。


「ふー…今日は疲れたな。たまにはガッツリ呑むか。」




チリンチリン


そして俺は店の中に入った。



店内は相変わらず賑やかだった。


「…いらっしゃいませ。」



カウンターに向かおうとしたその時、デカイキャリーケースが道を塞いでた。


(何だ…このデカいキャリーケース邪魔だな…。この女のか?)



その時ウォッカを何杯も呑む彼女の姿があった。


「同じのもう一杯お願いします!」


彼女が、小野田さんだと声を聞いてすぐに分かった。


…嬉しかった。


そして俺は彼女にわざと声を掛けた。


「かばん、邪魔。」


その時はそう言うしか声をかける方法が思いつかなかった。


…一度、俺は振られているから。


…それが精一杯だった。


「すみませんでした!怒」


(ヤベ…ちょっと怒らしたか?)


「ふー…。」



そして俺は彼女の隣に座った。



バーテンダーに注文をした時、俺は彼女の様子を見ていた。



(何でこんな時間からキャリーケースなんて持ってるんだ?
旅行でも行くのか?)


「てかさ、あんたこんな時間から旅行…?それともまさか…夜逃げ?」


俺は思わず彼女に話しかけた。


「よ…!?これはその…てか何で初対面の人に話さないといけないのよ!!」


彼女は完全に俺に気づいていなかった。



そして彼女はグイグイ酒を呑み続けていた。


かなり顔が赤かった…。


(おいおい…大丈夫か。)


みるみる彼女の顔は赤くなっていた。



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