同居相手はまさかの!?
「おい、あんた呑みすぎだろ…。」


(さすがにマズいだろ…。)



俺は注意をはらった。


ガン!


その時グラスが強く置かれた。


「うるさい!呑まなきゃ…やってらんないのよ…!」


…完全に酔っている。



(一体何があったんだよ…)


「忘れたいの…!全部…!」


彼女はそう言って、突然涙を流した。


「お、おい!!」


その時


「将人のバカあーーーーーーーーー!
何でよりによってあんな若いボブ女にいーーーーーー!」


叫びだした。


…ああ。男絡みか…。


てか、酒癖わりぃな…。


「うう…っ」


彼女はそう言って、涙を更に流ししばらくして顔を伏せた。

その様子を見ていた客がザワザワし始めた。

「え?何?喧嘩…?」


「男の子が泣かしてる?」


(ヤベー…これじゃあ俺が泣かしてるみたいじゃん…。)


「すいません、チェックで。」


帰ろうとした時、彼女の方を振り返った。


(…大丈夫か。)


だけどなぜか放っておけなかった。


「…こいつも一緒に。おい、出るぞ。」


「ヤダあ〜〜まだ呑むー!ほっといてよ!」


「黙れ。」


そして何を思ったのか俺は酒代を一緒に払い、駄々をこねる彼女を強引に連れ去った。 


俺はすぐさま手離した。


「…ったくあんたのせいでむちゃくちゃだよ。」



「…ごめんなさい。」 



お?酔い覚ましたのか?



「呑む量ぐらい考えろよ。この酔っ払い。」



俺はその時しまったと思った。



(ちょっとキツく言い過ぎたか?)


「あ…お会計。」



そう言って彼女は財布を取り出そうとしていた。



「良いよ。別に。」


俺はまた冷たい態度を取ってしまった。



「…すみません。」



「ったく、酔うなら最初から呑むなよ。」


俺がそう告げたその時



彼女が口を開いた。



「…だってスッキリしたかったんだもん!!」




「…もんって。」



初めて聞く彼女の本音。



「酔ったら忘れられると思ったの!」


(それでこんなベロベロになってんじゃん…。)
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