同居相手はまさかの!?
◇◆◇◆
それは私と将人が同棲をすると決めた日の事…。
その日私は、将人の家に遊びに来ていた。
「なあ…茉莉。」
あたしはその時、ソファで雑誌を読んでいた。
「ん?」
「あのさ…。前から思ってたんだけど毎回、俺ん家来るのも面倒だろ?…遠いし狭いし。」
「そんな事ないよ??」
「茉莉はそうかもしれないけど、俺が嫌なんだよ…。茉莉に迷惑かかるから…。
だからこんな狭い部屋じゃなくて
だからその…」
「??」
その時将人が、賃貸マンションのチラシをあたしに見せた。
「…一緒に住まないか?」
「え!?一緒に!?」
将人の突然の発言にあたしはびっくりした。
「…嫌?」
「…嫌じゃないけど…。」
正直、同棲をした事がないあたしは、最初は戸惑っていた。
「なあ…茉莉。」
将人はあたしの名前を呼んだ後、真剣な目をしてあたしの手を握った。
「俺は茉莉と一緒にいられるなら、ずーっと四六時中一緒にいたい。これからもずっと。」
「…将人…。」
「喧嘩だってするかもしれないし、すれ違いも多くなるかもしれない。
それでも俺は茉莉と一緒にいたい。」
「…将人。」
嬉しかった。
将人が言ってくれたその言葉が。
ただただ嬉しかった。
「…茉莉は?」
将人の言った通り、喧嘩だってするかもしれないし、すれ違いも多くなるかもしれない…。
でも…。あたしも将人と一緒にいたい…。
「…うん、一緒に住みたい!住もう、将人!」
「ありがとう!茉莉!」
そう言って将人はあたしをギュっと抱きしめた。
あたしは、将人の背中に腕を回した。
将人に抱きしめられた腕から、ぬくもりが伝わってきた。
「…約束な。」
「…うん。」
そしてあたし達はその日の夜、誓うようにキスをした。
そして次の休みの日、あたしと将人は早速不動産屋へ向かった。
「お二人で住まれるお部屋ですね。でしたら…こちらはいかがですか?予算にも十分当てはまってますし、交通にも便利ですし、賃貸ですけど綺麗ですよ?」
そう言って、不動産屋がチラシを見せた。
「茉莉、行ってみる?」
「うん!」
そしてあたし達は早速その部屋を見に行った。
「わあー!綺麗!」
確かに賃貸だけど、でも部屋は綺麗だし、二人で住むには十分なスペースだった。
「茉莉、気に入った?」
「うん!」
「じゃあここにしよ!」
「ありがとうございます!…ではこちらにサインを…」
そしてあたし達は契約書にサインをした。
(今日からここがあたし達の家なんだ…!)
「部屋、決まって良かったね…!」
「そうだな…!」
そして部屋を決めた後、あたし達は駅を歩いていた。
その時、ケーキ屋さんが見えた。
「あ、ここのシュークリーム!」
その時、将人が外にあるショーケースのシュークリームを見つけ飛びついたように口を開いた。
「…好きなの?」
「…ここのシュークリームは絶品だぜ!いつも売り切れるんだよ。」
甘党の将人は、スイーツには特に詳しかった。
逆に甘いのが嫌いなあたしは、特にシュークリームは苦手だった。
「…そうなんだ。」
(…私、シュークリーム苦手なんだけどな…。)
「茉莉にも一度食べて欲しくてさ!」
「…そっか。」
「ちょっと待ってて!」
「え、ちょっと将人…!?」
将人はそう言って、お店の中に入った。
「お待たせ!!」
しばらくして、紙袋を持って帰って来た。
「はい!!」
将人はそう言って、紙袋をあたしに渡した。
「…え?」
「あげる。」
「あ、ありがとう…。」
(うわ…。どうしよ…。)
「大丈夫、ここのシュークリーム甘くないから。コーヒー味だし!」
「へえ…。」
(コーヒーか。)
「茉莉、甘い物苦手だろ?」
将人はそう言って得意気に笑った。
「…知ってたんだ。」
「当たり前だろ?俺は茉莉の彼氏なんだから。」
「将人…。」
そしてその日あたし達は、将人の家でシュークリームを食べた。
「うん!上手い!茉莉、食べてみろよ。」
「う、うん…。」
あたしは将人の言葉を信じ、恐る恐るシュークリームを噛じった。
「…!美味しい!」
皮はサクサクで、コーヒー味だからなのか苦味が効いててあまり甘くない。
…丁度良い。
「だろ!?茉莉、コーヒー好きじゃん?だからこれなら好きじゃねえかなーって!茉莉のその顔が見たくってさ!へへ…。」
そう言って将人は照れくさそうに笑った。
(将人はちゃんとあたしを見てくれていたんだね…。)
「…将人。ありがとね。」
そしてその後も二人で一緒にシュークリームを食べ続けた。
あたしは、これまでよりも将人が大好きになった。
そしてそれ以来、シュークリームも大好きになった。
それは私と将人が同棲をすると決めた日の事…。
その日私は、将人の家に遊びに来ていた。
「なあ…茉莉。」
あたしはその時、ソファで雑誌を読んでいた。
「ん?」
「あのさ…。前から思ってたんだけど毎回、俺ん家来るのも面倒だろ?…遠いし狭いし。」
「そんな事ないよ??」
「茉莉はそうかもしれないけど、俺が嫌なんだよ…。茉莉に迷惑かかるから…。
だからこんな狭い部屋じゃなくて
だからその…」
「??」
その時将人が、賃貸マンションのチラシをあたしに見せた。
「…一緒に住まないか?」
「え!?一緒に!?」
将人の突然の発言にあたしはびっくりした。
「…嫌?」
「…嫌じゃないけど…。」
正直、同棲をした事がないあたしは、最初は戸惑っていた。
「なあ…茉莉。」
将人はあたしの名前を呼んだ後、真剣な目をしてあたしの手を握った。
「俺は茉莉と一緒にいられるなら、ずーっと四六時中一緒にいたい。これからもずっと。」
「…将人…。」
「喧嘩だってするかもしれないし、すれ違いも多くなるかもしれない。
それでも俺は茉莉と一緒にいたい。」
「…将人。」
嬉しかった。
将人が言ってくれたその言葉が。
ただただ嬉しかった。
「…茉莉は?」
将人の言った通り、喧嘩だってするかもしれないし、すれ違いも多くなるかもしれない…。
でも…。あたしも将人と一緒にいたい…。
「…うん、一緒に住みたい!住もう、将人!」
「ありがとう!茉莉!」
そう言って将人はあたしをギュっと抱きしめた。
あたしは、将人の背中に腕を回した。
将人に抱きしめられた腕から、ぬくもりが伝わってきた。
「…約束な。」
「…うん。」
そしてあたし達はその日の夜、誓うようにキスをした。
そして次の休みの日、あたしと将人は早速不動産屋へ向かった。
「お二人で住まれるお部屋ですね。でしたら…こちらはいかがですか?予算にも十分当てはまってますし、交通にも便利ですし、賃貸ですけど綺麗ですよ?」
そう言って、不動産屋がチラシを見せた。
「茉莉、行ってみる?」
「うん!」
そしてあたし達は早速その部屋を見に行った。
「わあー!綺麗!」
確かに賃貸だけど、でも部屋は綺麗だし、二人で住むには十分なスペースだった。
「茉莉、気に入った?」
「うん!」
「じゃあここにしよ!」
「ありがとうございます!…ではこちらにサインを…」
そしてあたし達は契約書にサインをした。
(今日からここがあたし達の家なんだ…!)
「部屋、決まって良かったね…!」
「そうだな…!」
そして部屋を決めた後、あたし達は駅を歩いていた。
その時、ケーキ屋さんが見えた。
「あ、ここのシュークリーム!」
その時、将人が外にあるショーケースのシュークリームを見つけ飛びついたように口を開いた。
「…好きなの?」
「…ここのシュークリームは絶品だぜ!いつも売り切れるんだよ。」
甘党の将人は、スイーツには特に詳しかった。
逆に甘いのが嫌いなあたしは、特にシュークリームは苦手だった。
「…そうなんだ。」
(…私、シュークリーム苦手なんだけどな…。)
「茉莉にも一度食べて欲しくてさ!」
「…そっか。」
「ちょっと待ってて!」
「え、ちょっと将人…!?」
将人はそう言って、お店の中に入った。
「お待たせ!!」
しばらくして、紙袋を持って帰って来た。
「はい!!」
将人はそう言って、紙袋をあたしに渡した。
「…え?」
「あげる。」
「あ、ありがとう…。」
(うわ…。どうしよ…。)
「大丈夫、ここのシュークリーム甘くないから。コーヒー味だし!」
「へえ…。」
(コーヒーか。)
「茉莉、甘い物苦手だろ?」
将人はそう言って得意気に笑った。
「…知ってたんだ。」
「当たり前だろ?俺は茉莉の彼氏なんだから。」
「将人…。」
そしてその日あたし達は、将人の家でシュークリームを食べた。
「うん!上手い!茉莉、食べてみろよ。」
「う、うん…。」
あたしは将人の言葉を信じ、恐る恐るシュークリームを噛じった。
「…!美味しい!」
皮はサクサクで、コーヒー味だからなのか苦味が効いててあまり甘くない。
…丁度良い。
「だろ!?茉莉、コーヒー好きじゃん?だからこれなら好きじゃねえかなーって!茉莉のその顔が見たくってさ!へへ…。」
そう言って将人は照れくさそうに笑った。
(将人はちゃんとあたしを見てくれていたんだね…。)
「…将人。ありがとね。」
そしてその後も二人で一緒にシュークリームを食べ続けた。
あたしは、これまでよりも将人が大好きになった。
そしてそれ以来、シュークリームも大好きになった。