同居相手はまさかの!?
【友也side】

俺は、脱衣場に向かい、着替えを脱ぎ浴室に入った。


同居するって事は、これから何でも共有するって事なんだよな…。


そう考えると、すごい事だよな…。


てか、ありえねえ話だよな。


振られた相手と住むとか


つーか…いつ話すか…。


あの日の事…。


けど俺にはまだやらなきゃいけない事がある…。


それが終わるまでは話せない…。


「ハア…。」



俺は見た目が変わった。


いや、見た目だけじゃない。


中身も変わったんだ。


あの頃の俺はもういない。


けど…彼女と再会する事で、俺は一度だけまたあの頃に戻れる。


それだけは何年経っても変わらない…。


しばらくして俺は風呂から上がった。



風呂から上がったその時、彼女は、ボーッとしていた。



(何してんだ…?)


俺は後ろから声を掛けた。


「…何してんの?」


「ひゃあ!」


「うるさ…。…何?」


まさかの反応。


おいおい、俺は幽霊かよ。


その時の彼女は、なぜか顔が赤かった。


「服着てよ!」


あ…つい。いつもの癖でそのまま上がって来てた。


「…は?だって暑いし…。」


てか、何その反応。


男の裸なんて見慣れてるはずだろ?


彼氏いたんだから。


だけど彼女の顔は赤いままだった。


高校を卒業してからは、彼女がどこで何をしてたかは俺は知らない。


あの日で全部、俺達の関係には終わったんだ。


だから、裸の俺を見ても何とも思ってないと思ってた。


だから、こうゆう反応をされると男として意識されてるって思い嬉しくなる。


だから、余計に虐めたくなる。

「…何で赤いの…?」

俺がそう言った時、彼女はすぐさま目を逸らした。」


そして俺のドS心が芽生えた。



「ああ…もしかして俺の裸にドキドキしたとか?」


なんて言って、またからかう。



今の俺にはそれしか、彼女のそばにいれないから…。



「そんな訳じゃないでしょ!良いから服着てよ!」


そう言った彼女の顔は明らかにさっきより赤くなっていた。

「えー…。」


このやりとりが俺は楽しい。


「早く!」


「…分かったよ。」


そして、俺は脱衣場に戻り、部屋着に着替えリビングに戻った。
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