同居相手はまさかの!?
【茉莉side】

「もう!本当に藤堂君のバカ!」


そしてあたしは冷蔵庫を開けた。


(あ、ビールある〜♡)


「…誰がバカだよ。」


「ひゃあ!」


(いつのまに!)


「また、その反応かよ。」


「そうやって急に来るのやめてよ!」


「それ、俺の事意識してるって事…?」


そう言って意地悪な笑みであたしを見る。


(また、こういう事言う〜!!)


「知らない!」


そしてあたしは冷蔵庫からビールを取り出し、ソファに座った。


(どこまであたしをからかうの!)


その時


ドカ


「ちょ…!」


藤堂君があたしの横に座った。


「何で隣来るの!?」


「だってソファ一つしかないからしょーがないじゃん。」


…そーだけど!


もうちょっと離れてくれても…。


既にあたし達の距離は肩と肩がぶつかるぐらいだった。


あたし達は付き合ってない。


恋人じゃない。


でも、この家にいる間は…疑似同居で疑似恋人と一緒なんだ。


藤堂君は一体何が目的なの?



あたしの事、本当に好きなの?


それとも…何か別の理由があるの?




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