同居相手はまさかの!?
器具を洗っていた時、藤堂君が横から声を掛けてきた。


「…昨日は本当に悪かった。ごめん…。」



そう言って、野菜を洗い始めた。


「良いよ。もうしないでね?」


「それは無理。」


「え?」


「茉莉が俺を好きになってくれたらやめる。」


「ハア!?」


てか、茉莉って呼んだ今!?


「ちょ!今、茉莉って!」


「別に良いだろ?茉莉さんって何か硬いし、
そもそも同級生なのに、さん付けっておかしくね?」


…たしかに。


いや、たしかにじゃない。


「ま、これからそう呼ぶから。よろしく茉莉。」


そう言って、意地悪な笑みで笑った。


今の絶対わざとだ…。

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