同居相手はまさかの!?
【友也side】

彼女の名前を、ずっと呼びたかった。


でも俺は最初、わざと壁を作ってた。


それは…今あるこの壁を壊すことを俺は出来ないからだ。


…この壁を壊してしまえば俺達の今の関係は、終わってしまうだろう…。


一緒に同居して、疑似恋人をしてても


俺は彼女に絶対手を出せない。


だから、今まで壁を作ってた。


だけど彼女はどんどん俺との壁を壊しにきてる。


壊されたら俺はどうなってしまうのか…。


彼女の事、ちゃんと諦められるのだろうか…。


怖い…。


真実を告げるのはいつだろうか?


明日?


それとも明後日? 


…分からない。


でもせめてもう少しだけ、



彼女の側にいたい。



…壁が崩壊するまでは。



「??どうかした?」


「いや…。」


それまでにはちゃんと、役目を果たすから…。
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