同居相手はまさかの!?
そしてあたし達は作った朝食をそれぞれ、器に入れ
机まで運んだ。

誰かと一緒に朝食を食べるなんて久々だ。


…最近まで将人と一緒に食べてたから。


でも仕事が忙しくなってからは、朝食もあまり取っていなかった。


滅多な事がない限り食べていなかった。


「…どうした?食わないのか?」


「あ…ううん。」


そしてあたしは初めて作ったお味噌汁を飲んだ。


「…美味しい。」


初めて作ったお味噌が心に染みた。


…朝食ってこんなに美味しかったんだ。


「…どうした?」


「え?」


気づいたらあたしは涙を落としていた。


「やだ…。何で…。」


こんな姿見られたくないのに…。


その時藤堂君があたしの頭をポンポンした。


そうだ…あたし…


ずっと…寂しかったんだ。



その後も藤堂君は何も言わず、ずっとあたしの頭をポンポンしてくれた。

初めて作った【朝食】を美味しいと感じた。

でもそれは、味が良かったからだけじゃない。

誰かと…。

藤堂君と一緒に食べてるから…


だから、美味しいんだ。





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