同居相手はまさかの!?
【友也side】

俺は電話を切った後、自分の家に戻った。


「まさか…本当にデートするなんてな…。」


やべ…。何着よう…。


正直俺は服なんて興味ない。


でも今日は…一応デートだ。


俺は急いでネットで調べた。


「何何…初デート服には男はジャケットで!」


ジャケット?


前に一度ベージュのジャケットを俺は買っていた。


「あれで良いか。」


「で…黒のvネック?」


ああ…ユニ○ロのやつあるか…。


「で、白のパンツ?汚れるんじゃないのか…。」


《白パンツでおしゃれ度アップ!》


デカデカと書かれていた。


…ほんとかよ。


てか、持ってね…。


俺は近所の店にさっと白パンツを購入した。



そして、部屋に戻り着替えた。


…もちろん普段はこんな格好なんてしない。


今日だけ特別だ。


「ただいまー。」


玄関で茉莉の声がした。



そしてリビングに入ってきた。

  
 
「…おかえり。遅かったな。」


「あ…うん。ちょっと大家さんと会って話してたから。」


「ふーん…。」


俺がそう言った時、茉莉は私服姿の俺を見て、唖然としていた。



(…変か?) 



「私服…。初めて見た。」


「ああ、まあ大体私服はこうゆう感じが多いから。
さっき俺も取りに戻ってたから。」

「そうなんだ。」


なんて嘘をつく。


どこまでも彼女に対してはからかい、見栄を張ってしまう。


「…何、惚れた?」 


この時の俺は、また彼女はりんごのように顔を赤くして
いつもみたいに


「バカじゃないの!?」


そう言われると思ってた。




…でも彼女から出た言葉は



「…かもね。着替えてくるから待ってて。」


予想外の言葉だった。


いつもより様子が変だ。


でも俺はすぐに分かった。


彼女が俺との壁を壊しにかかって来てるということを。


壊されたら間違いなく俺は終わりだろ…。 


壊されるのも時間の問題だ。



その時


♪〜♪〜♪


スマホが鳴った。 


『…はい』 


『…どうだ。小野田茉莉の様子は。』


『…特に何もありませんよ』


『お前…自分の任務分かってるのか?まさか…あの子に惚れた訳じゃないだろうな?』


『ええ、分かってますよ【社長】
…そんな訳ないでしょう。
俺はあの家が憎いんですから』


…そうだ。

これはあの家に対しての【復讐】なんだ…。
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