同居相手はまさかの!?
【茉莉side】


あたしは今、声を掛けられた…。


…けど


「あ、あの」


…どうしよう。英語全然分からない…。



(こんな事なら、英会話習っておくべきだった!)



その時


「おい!」


突然誰かが外国人の肩を掴み始めた。


「!?」


「何やってるんだお前!」


「菅原課長!?」


そこにいたのは菅原課長だった。


「ウチのかわいい部下をナンパしやがって…。」


「課長違いますよ!この人…外国人の方で
道を聞かれただけなんです…。」


「え!?」


「Could you tell me the way to the museum?」

「うわ…マジか…。sorry!」


そして菅原課長は英語で道を教え始めた。


「Thankyou!!」


そう言って、外国人達は帰って行った。


「うわーマジか…。かっこ悪いな…俺。」


「すみません…!でも助かりました。」


「かわいい部下を助けるのは、上司の役目だろ?」



「菅原課長…。」 


「小野田今日何か雰囲気違うな?彼氏とデートか?
ってヤバイ。セクハラだったか。」


「あはは、大丈夫ですよ!…彼氏ではないんですけどね…」


「そうなのか…。まあ、小野田男子社員にもモテるんだから、大丈夫だろ!自信持てよ!」


「菅原課長ありがとうございます!」


その時、菅原課長の手に花束が持ってあるのが見えた。


「…菅原課長、もしかして今日は奥さんの誕生日ですか?」


「あ…ああ…。良く分かったな…。」


「奥さんが好きな花だって菅原課長言って下さりましたもん!」


「…小野田はちゃんと覚えてくれてるんだな。俺の言った事…。」


(…菅原課長?)


「じゃあ、俺行くわ。デート頑張れよ。」


「は、はい!」


そして、菅原課長は帰って行った。



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