同居相手はまさかの!?
(うわ〜…キラキラしてる…)


店内はシャンデリアがあり、何というか場違いな感じがした。


(…さすが高級ブランド…。格が違うわ…。)


「良かったら、ご謝着出来ますので、おしゃって下さいね!」


(わあ!店員さんいつのまに…!)


「あ…ど、どうも…。」


あたしは思わず近くにあったワンピースに触れた。


チラッと値札を見ると…


(3、三万5000円!?…高!これで肉食べれるじゃん!
…会社の後輩の女の子達って、こんな高いの着てるの!?)


その時


「そのワンピースかわいいですよね〜!
秋の新作でして〜
お色味は…ボルドー、ネイビー、グレーの3色でして
…」

(わあ…!は、始まった…。
店員さんのセールストーク…。どうしよう…)


完全に逃げられない状況になった。


その時


「茉莉、それ気になるの?」


藤堂君が割って入って来た。


(藤堂君!!)


「彼氏さんとご一緒なんですかあ〜」


「か!?違…」  


その時


「そうです。」


藤堂君が店員さんに話し始めた。  


(てかあなた誰ですか!?むちゃ爽やかなんですけど!)


…完全に営業スマイルだ。


「そうなんですかぁ〜!今日はもしかして彼女のプレゼントを買いに…とかですか?」


「ええ…まあ。」


(話が広がってる気がするんですけど!)


だけどその二人の間にあたしの入る隙はなかった。


「じゃあ、一度試着どうですか〜??せっかくですし♡」


店員さんは完全にあたし達にロックオンだ。


「えっと…。」


「良いじゃん、試着してみなよ。」


(藤堂君正気!?このワンピース三万するんだよ!?
…肉食べれるんだよ?)

と目で訴えても藤堂君は完全にスルーだった…。

そして店員さんと藤堂君に言われるがまま、あたしは試着をする事になった。


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