同居相手はまさかの!?
バタン

「あ~どうしよう…。ドキドキする…。」


あたしは、高鳴る心臓を抑えた。 


(藤堂君近いんだもん…。)


そしてあたしは、仕事着に着替えた。


その時、プレゼントされたあのワンピースが目に止まった。


《それ、着て色気ぐらい出せよ。》


「…こんな高いワンピース…。
普段から着れないよ…。」


…藤堂君の前じゃないと…。


あたし、どんどんどんどん藤堂君を好きになってる…。


もう、恋愛なんてしたくなかったはずなのに…。



2度と…あんな思いしたくなかったはずなのに…。


でも、藤堂君なら…。


なんてそう思う自分がいる…。


恋愛ってこんな難しかったっけ…。


そしてあたしはバッグを持ち、自分の部屋を出た。


玄関で靴を履いてたその時、


「もう、行くの?」


声がした。


振り返ると、藤堂君が後ろで立っていた。



「あ、うん…。早めに出勤したいから。」 


「ふーん…。これ、ありがとな。」


藤堂君はそう言って、優しい目をして笑った。


「う、うん!じゃ、じゃあ…行って来ます!」


「行ってらー。」


そしてあたしは家を出た。


ふいに見せるあの優しい笑顔に最近、あたしはドキドキしてしまう。


ヤバイ…。

完全に藤堂君を好きになってる…。

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