同居相手はまさかの!?
葵は、呑んでいたジョッキを机に置いた。


「…あのさ茉莉…落ち着いて聞いてね…。」



そう言った葵の声のトーンが急に低くなった。



その瞬間、一気に緊張感が走った。


「…うん」


「あたしね…あの日…仲良くなった女の子がいて、
連絡先交換してるのね?」


「…うん。」


「フィーリングタイムで3番目に選ばれていた子なんだけど…」


「ああ…うん。」


「その子から数日前突然連絡が来たの…」


葵はそう言って、トーク画面をあたしに見せた。


「…そこに書いてあるんだけど…
その子同居した相手とヤりかけたみたいなの…」


「え?」


「でも先に手を出したのは向こう、男の方」


「…そうなんだ。」


「でも、その後その子のスマホから運営側にメールが来たの…
しかもタイミング良く…。」


「…何それ」


「偶然にしては、うまく行き過ぎてると思わない?」


「…うん。」


「でもその子はその彼が好きだったみたい。」


「…なるほどね」


葵が話すたびに背中が凍りついた。

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