同居相手はまさかの!?
「知ってしまった以上、茉莉もこんな奴と同居なんて出来ないだろ?
俺達Destinyの社員からでもリタイアの場合、同居相手にメールを送れる。
後は茉莉が今ここに鍵を入れてポストに入れたら俺の役目は終わり。」

そう告げ、カウンターの前に置いた。


「俺は出ていくから。…会社ももうすぐで辞めるから。」


(さよなら、茉莉…。今までごめんな…。)


そして俺は、酒代を払い、出て行った。


カランコロン


「…くそ。」


…俺は本当に最低だ。


壊された壁はもう…戻らない…。


…分かっていたのに。


こうなる事ぐらい予測出来ていたのに…。


その時、俺の頬に涙がつたっていたのが分かった。


「…俺…」


今、…分かったんだ。


こんなにも茉莉を好きになっていた事に…。



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