同居相手はまさかの!?
第24話居場所
◇◆◇◆
俺の家はいつも息詰まっていた。
弁護士の親父と、専業主婦の母さん。
そして才色兼備の兄貴
親父は家庭には顧みない人で、
母は身体が弱く、でも優しい人で俺は母さんが大好きだった。
母さんだけが俺の味方だった。
小学校から俺は親父の言いなりだった。
「おい!友也何だこの成績は!こんなんでお前どうするつもりだ」
「あなた…。十分じゃ…」
パン
頬を叩く音が聞こえた。
「お前がいながら何やってんだ!!」
「母さん!」
親父の怒鳴り声と、叩かれる母さんの頬の音…。
その2つの音が俺はトラウマだった。
「やめろ!母さんは悪くない!」
「…友也大丈夫よ。」
「この、出来損ないが」
バタン
「母さん…ごめんなさい…俺のせいで」
「友也、大丈夫よ。あなたのせいじゃないわ」
そう言って、優しく抱きしめる母さんの腕が俺のぬくもりだった。