同居相手はまさかの!?
「……」
あたしは将人に、反論出来ないまま黙っていた。
「…茉莉の昇給が上がって嬉しかったよ。
生き生きと仕事をする茉莉の姿が楽しそうで
俺も最初は嬉しかった。
でも嬉しい反面、…寂しい時もあった。
茉莉がどんどん離れて行った気がしてた…。
でもそんな事、言えなかった。
仕方ないって分かってた。
大学を卒業してからは、茉莉は就職。
俺は音楽。
元々俺達は違う道を進んでた。
でも、それも覚悟の上で俺達は同棲してた。
だから…ずっと我慢してた。
頭では仕方ないって分かってたけど…でもやっぱり寂しいと思ってしまったんだよ!」
あたしはただ、将人の言葉をボーッと聞いていた。
初めて明かされる将人の気持ち…。
「…ごめん。」
ただ、横でずっとボブ女がクスクス笑っているその声だけが部屋で響き渡ってる。
「そんな時、彼女が側にいてくれたんだ。
だから、彼女は何も悪くない。
…責めないでくれ。」
…は?
…何それ?
将人はその女を庇うの…?
3年も一緒にいたあたしじゃなくて…?
その時
グシャ
落ちていた紙袋を踏まれた。
「あ~ごめんなさい〜」
あたしは踏まれたシュークリームをボーッと見つめた。
だけど、将人は潰されたシュークリームになんか見向きもしなかった。
それどころか、将人の目はもう…違う方を向いていた。
あたしは今このシュークリームと同じ。
…潰されたんだ。
あたしは将人に、反論出来ないまま黙っていた。
「…茉莉の昇給が上がって嬉しかったよ。
生き生きと仕事をする茉莉の姿が楽しそうで
俺も最初は嬉しかった。
でも嬉しい反面、…寂しい時もあった。
茉莉がどんどん離れて行った気がしてた…。
でもそんな事、言えなかった。
仕方ないって分かってた。
大学を卒業してからは、茉莉は就職。
俺は音楽。
元々俺達は違う道を進んでた。
でも、それも覚悟の上で俺達は同棲してた。
だから…ずっと我慢してた。
頭では仕方ないって分かってたけど…でもやっぱり寂しいと思ってしまったんだよ!」
あたしはただ、将人の言葉をボーッと聞いていた。
初めて明かされる将人の気持ち…。
「…ごめん。」
ただ、横でずっとボブ女がクスクス笑っているその声だけが部屋で響き渡ってる。
「そんな時、彼女が側にいてくれたんだ。
だから、彼女は何も悪くない。
…責めないでくれ。」
…は?
…何それ?
将人はその女を庇うの…?
3年も一緒にいたあたしじゃなくて…?
その時
グシャ
落ちていた紙袋を踏まれた。
「あ~ごめんなさい〜」
あたしは踏まれたシュークリームをボーッと見つめた。
だけど、将人は潰されたシュークリームになんか見向きもしなかった。
それどころか、将人の目はもう…違う方を向いていた。
あたしは今このシュークリームと同じ。
…潰されたんだ。