同居相手はまさかの!?
【栄治side】

お店を出た後、俺達はバッティングセンターに来ていた。

スカ!


「あー!また外れた…。」


何度もバットを振るが、小野田は中々ボールに当たらなかった。


「はは、小野田下手だな。」


冗談混じりで俺は笑った。


「笑わないで下さいよ〜!」


「ごめんごめん!」


このやりとりが今、最高に楽しかった。


そして俺は教える為に、小野田の部屋に入った。



「え?菅原課長?」 



「ちょっと貸してみろ。」



そして俺は小野田の背後に回った。



(言ったものの…結構近いな…。)


そして俺は小野田に順番に教えた。


「まず、身体はもっとこっち向けて…」



すぐ前に小野田がいる。


確かに照れるなこれ…。


「で…バットはしっかり握って」



そして俺は小野田の手の上からバットを握った。


その時、小野田はまた切なそうにしていた。


(…どうしたんだ?)


「小野田?どうした?」


心配した俺は、小野田に声を掛けた。


「す、すみません!」


(…大丈夫か?)

「…もっかいこれで打ってみ。」


「は、はい!」 


そして小野田はバッドを構え、その場に立った。



その時


ヒュ


ボールが来た。


(…来た!)



「小野田!ボールをよく見ろ!」


俺は叫んだ。


そして、小野田はバットを振った。


その時


カキーン!


バットがボールに当たった。


「やった!」


ボールは見事バットに命中しホームランと書かれた看板に当たった。



「小野田!ホームランだ!」



「菅原課長ありがとうございます!」


「良くやったな!」



「はい!」



そして俺達はハイタッチをした。



「やっぱ、ストレス発散にはこれだよな!」


小野田の気持ちの良いホームランが見れて俺は最高に気分が良かった。





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