同居相手はまさかの!?
【茉莉side】

「よし、俺もやるか!」

そう言って、菅原課長は着ていた服の袖をまくり上げた。

「え?」

「小野田の見てたら俺もやりたくなった。
見とけよ。俺のスーパープレイを」

そう言って笑った。

「ふふ…スーパープレイって」

そしてあたしは菅原課長のプレイを見ていた。

カキーン

カキーン

菅原課長は次から次へとホームランを打った。

(すごい…!うまい!)

「す、すごいですね」

あたしは、圧倒された。

「まあな、子供のとき野球ばっかやってたから」

「なるほど…。」

カキーン

「小野田」

カキーン

「はい?」

カキーン

「お前は笑ってろ。しょげてる顔なんて似合わない。」


カキーン

「え?」

そして、菅原課長は全部打ち終えた。

「笑ってる小野田の顔が好きだから、俺は。」

「菅原課長…。」

「しょげてるぐらいなら俺に相談しろ。小野田の事は俺が守るから」

そう言って菅原課長は優しい目をして笑った。

「菅原課長…」

あたしは思わず泣いてしまった。

どこまで優しいんだろ…。

菅原課長はあたしが欲しい言葉をわかってる…。

だからあたしは、ふと安心した。



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