同居相手はまさかの!?
チュンチュン


「もう…朝か。」



カーテンから太陽が顔を出していた。


俺は、朝食を作った。


冷蔵庫から卵を取り出し、そして焼いた。


コンコン


パカ


ジュー…


卵焼きを作っていた時、俺は茉莉の事を思い出した。


「…美味かったな。茉莉の卵焼き。」


俺は無意識にそう呟いていた。


そして茉莉の料理を思い出した。


「最初は酷かったなー…茉莉の料理…」


真っ黒に焦げたハンバーグ。


「…ふっ。あれは酷かったな。」


そして、茉莉と別れる前の4週間俺はひたすら茉莉に料理を教え続けた。


最初は中々苦戦していたけど、茉莉は次第に料理が上手くなった。


「ありがとう!」


料理を教えた後、必ず言った茉莉の言葉。



その笑顔が俺は好きだった。



「あ!」



…考えるうちに卵焼きを焦がしてしまった。



俺は、仕方なく焦がした卵焼きを食べた。

「苦…。」



そして出来た朝食を机に置き、俺は食べた。


「…マズい。」



間違いなく、俺が作った朝食なのに



食べた瞬間、味気がなかった。



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