同居相手はまさかの!?
家族で普通に食事はしていた。



だけど、食事中は何も話さずただ無言で食べていた。



話していたとしても、


大体は親父が成績に対して口出ししてきて、


そして兄貴と比べられ、


《お前は、高杉家の恥だ。》


最後にはその言葉を俺にぶつける。


だから、俺はいつも食べる飯がマズかった。


美味しいって感じた事なんてなかった。


初めて茉莉と一緒に過ごした朝、


俺は一緒に朝食を作った。


その時初めて俺は、ご飯が美味しいと感じた。


茉莉だから


好きな人と一緒に食べたご飯だから


美味しかったんだ。


だけどそれももう…無くなった。


俺はまた孤独になったんだ。


「……ごちそうさまでした。」


そして俺は朝食を食べ終え、スーツに着替えた。


(このスーツを着るのももう少しだな…。)


そして俺は家を出て、会社に向かった。






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