同居相手はまさかの!?
電車に乗り、最寄り駅に着いた。


そして、しばらくして会社に着いた。


(この…会社ももうすぐでお別れか…。)


この期間中、本宮課長に既に退職は伝えていた。



…オレの役目も後もう少しで終わる。


全てが終わる。


そして、俺はエントランスに向かった。


そして、自分の部署に向かった。


部署に着いた時、茉莉は既に自分のデスクに座っていた。


久々に見た茉莉の姿…。


その姿を見ただけで俺はギュっと胸が締め付けられた。


(…茉莉。) 

だけど同居が無くなった今、俺と茉莉は、もうただの同じ社員


それだけになった。


そうさせたのは俺だ。


「…おはようございます」


社員の皆さんに挨拶をしてる時、茉莉と目が合った。


(…茉莉。)


茉莉は、その時気まずい顔をしていた。



…そうだよな。


俺がいたら気まずいよな…。


「…おはようございます。」


俺は何事もなかったように普通にしようと茉莉に挨拶を交わした。


…そうだ。


これで良いんだ。


元々、最初から俺達には恋なんて無意味だったんだ。

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