同居相手はまさかの!?
そして、本宮課長が口を開いた。


「皆ちょっと聞いてくれ。
来週ウチの会社でコンペがある。」


そうだ。


ここの会社はこの時期コンペがあるんだ。


それは既に叔父さんから聞いていた。


(…この仕事が、最後か。)



「毎年、このコンペで我々は負けてきた。
何としても今回こそはツルハヒュージョンに勝ちたい。
皆、協力してくれ!」


どうやらここの会社は毎年ツルハに負けているらしい…。


ツルハはこの付近で最も有名な大企業だ。


俺もそれは知っていた。


「皆、本気で頑張ってくれ!今回は何とネクストヒュージョンが勝てば社長が旅行に連れて行ってくれるそうだ。」


(旅行か…。まあ、俺には関係ないだろうな…。)



「皆で旅行に行くぞ!!」


「おー!」


そして、社員が一斉にコンペに向けての書類作成を始めた。


俺も自分のデスクに戻った。


その時


「高杉君ちょっと…」


「はい」


そして、清宮課長に呼ばれ、俺は会議室に向かった。












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