同居相手はまさかの!?
食堂に着くと、まだ数人の人しか座って居なかった。


あたしは空いてる席に座った。


そして、弁当箱を広げた。


カパ


「頂きます。」


おかずをつまんでいたその時


「お疲れ様で~す♡」


(こ、この甲高い声は)


振り返ると、高杉さんが立っていた。


「あ…お疲れ様です。」


(やっぱり…。)


「隣良いですかあ〜?」


「ああ…うん。どうぞ…。」


「あー今日もお弁当ですかあ〜?」


高杉さんがあたしのお弁当を広げてそう言った。


「あ…。うん。」


その時


「また、高杉さん小野田さんにくっついてるよ…」


「ほんと、気に入った人にはベッタリよね〜」


「私、あの子苦手かも〜。」


そう噂をする女子社員の声が聞こえた。


しかもまるで、わざと高杉さんに聞こえるように話していた。


「はは…また言われちゃったな。」


(…高杉さん。)


「私、仲良くしたいから話しかけるんですけど…。
どうやらそれがダメみたいですね…。」


高杉さんはそう言って下を向いた。


「だ、大丈夫よ!」


落ち込む彼女をあたしは思わず励ました。


「ヘヘ…ありがとうございます。」


「ううん…。」


(良かった…。笑ってくれた。)



「あ、ごめんなさい!お弁当食べれないですよね!
私、ちょっとパン買ってきますね!」


「あ、うん行ってらっしゃい」


そして高杉さんはパンを買いに席を立った。


あたしは、その後も弁当をつまんでいた。







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