同居相手はまさかの!?
「…友也のお母さんは、優しくてまるで女神みたいな人だった。
友也も大好きだった。
だけど元々身体が弱かったんだ…。」


「…そうなんだ。」


「あんたさ、家でのご飯を美味しいって感じた事ある?」


「え…」


「…友也はさ、家でのご飯、美味しいって感じた事ないんだよ」


「…どうして?」


「…友也の家庭はいつも、親父が食卓についた途端成績の話をするんだ。」


◇◆◇◆

「さあ、出来た、食べましょう。」

「頂きますー!」

「…和也、友也テストはどうだったんだ。」

「100点でしたよ、お父さん」

「…友也は?」

「90点です…申し訳ございません…。」

バン

「和也は100点だというのにお前は何だ!
何度私の顔に泥を塗れば気が済む!!
【この出来損ないが!】」

◇◆◇◆

「この出来損ないが。それが友也の親父の口癖だった。」

「ひどい…。」


「それからは説教だ。
だから、メシを食ってても友也は美味しいと感じた事ないんだ。」

「………」

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