同居相手はまさかの!?
「…話逸れたな…わりぃ…。」


「ううん…。」


「そして…そんな時あんたと出会った。
俺さ、一度中学生の時、引っ越したんだよ。
で、高校生の時またこっちに帰って来たんだ。
その時友也、あんたの話してたよ。」


「…あたしの?」


◇◆◇◆

「友也!久しぶりだな!」

その時俺は友也と久々に近くの公園で会っていた。

「…おう。」

友也はその時割と元気そうだった。

そして、俺達は色んな話をした。

「まあ、でもお前が元気そうで良かったよ。」

「…うん。」

「何かあったかー?」

「仁、俺さ…。」

「ん?」

「…初めて人を好きになった。」

そう言った友也の顔は赤くなりながらも嬉しそうだった。

「お?恋ってかー?」

「…うん。小野田茉莉って言うんだ。
美人で、でもどこか近寄りがたい雰囲気で
図書委員してて俺その図書室利用するんだけど
初めて話をした時
嬉しそうに本の話をするんだ。
俺はその笑顔に救われたんだ。」

「…友也。」

◇◆◇◆





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