同居相手はまさかの！？

「そ、その…女の人の名前って…？」


嫌な予感がした。


「…あんたの姉、《小野田友莉だよ》」


「…そ…んな…。」


まさか…あたしの姉さんと、藤堂君のお父さんが…不倫していたなんて…。


私の姉が…友也君のお母さんを殺した…？


「…今まで話していた内容は全部友也から聞いた話だ。
そして、今の友也の名前は藤堂じゃない。」

…え？

「あいつは…
婚活サイトDestinyの社員、
そしてそこの社長は友也の母親の弟で友也の叔父
高杉佳祐
友也は藤堂の名前を捨て、
高杉家の養子になった。
あいつの今の名前は高杉友也。
そして、小野田茉莉。
あんたを小野田友莉に復讐する為に近づいた。
…それが俺と友也のすべての計画だ。」


「……」


藤堂君があたしに近づいたのは、あたしを姉さんと同じ目に合わす為だった。

紛れもなく、藤堂君の母親を殺したのはあたしの姉さんだった。

だったら、妹であるあたしは憎い存在だ。

あの日出会えた運命は飛散で残酷だったんだ…。