同居相手はまさかの!?
そして、俺は営業先に向かった。


しばらくして営業先に帰って来た時、


廊下で、茉莉と目が合った。


だけど茉莉は一度俺の目を見た後、そのまま横に通り過ぎようとしていた。


…明らかに俺を避けようとしていた。


今朝といい、さっきといい、耐えられなくなった俺は思わず


「小野田さん。」


茉莉の名前を呼んだ。


そして茉莉の近くまで歩いた。



だけど茉莉は一向に俺の方を見ることなく


それどころか、振り向きもせず反対方向で早歩きで歩き出した。


「ちょ…!」


(は?逃げられてる?)


焦った俺は思わず


「待って!…茉莉!」


そう言って、下の名前を呼び、彼女の手首を掴んだ。



「…何で逃げるんだよ。」


「…っつ」


その時茉莉が泣いていたのがわかった。


「…茉莉?」


(…何で泣いてるんだ…?)


「…とりあえず話そう。」


そして俺は強引に彼女の手首を掴んだまま、屋上に連れて行った。





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