同居相手はまさかの!?
「…茉莉、どこでその名前を知った?」


高杉君はじっとあたしの目を見た。


「………」


高杉君を怖いって思った時点で今のあたしはもう


高杉君をそんなふうにしか見れないんだ。


もし…あたしがここでリタイアをすれば、


高杉君は復讐なんてしなくてすむ。


高杉君を少しは助けられる。


そしてあたし達はまた、高校の時の同級生それだけの関係になる。


初めからこうすれば良かったんだ。


「…あなたの名前は、藤堂友也、
だけど今のあなたは、婚活サイトDestinyの社長
高杉佳祐の養子。
今の名前は高杉友也
…そうでしょう?」


高杉君はしばらく黙った後、


「…そうだよ。何でそこまで知ってるんだよ…。」


そう答えた。


そして声のトーンも低くなった。


「…そんな事どうだって良いでしょ?」


これは森崎君の為でもあるんだ。


あたしは、わざと冷たくした。


「…茉莉。」


そしてあたしは森崎君に教えて貰った事を話した。


「あなたの名前は、藤堂友也
だけど今のあなたの名前は高杉友也
そして婚活サイトDestinyの社長、
高杉佳祐の養子
そして復讐の為にあたしに近づいた。
それは小野田友莉に復讐する為。
それは興信所の書類であなたのお父様、そして…
…あたしの姉小野田友莉
その二人が婚活サイトHappinessで出会って不倫していた事が分かったから。
そしてお母様のお葬式であなたは高杉佳祐に声を掛けられた。
そして高杉佳祐の会社が婚活サイトDestinyを経営していると分かったあなたは、それを利用した。
Destinyの社員になって
そして今度は、あたしを姉さんと同じ目に合わせてあたしの家庭をむちゃくちゃにする。
それがあなたの全ての計画。」





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