同居相手はまさかの!?
「………」


高杉君は黙っていた。 


「…これが全てでしょ?」


「…全部知ったのかよ…。」


そしてしばらくして口が開いた。


「……そうだよ。茉莉の全部言った通りだ。
確かに俺は、母さんが亡くなってから10年間
ずっと、ずっと…!
小野田友莉を憎んでいた。
そして、茉莉の家庭を憎んでた。
母さんは身体は弱かったけど、
ずっと元気だったんだ!
…それを
Happinessと、親父と小野田友莉が潰したんだ。
だから…俺は何年経っても許せななかった…。」



そう言った高杉君の目は、復讐で満ち溢れた目で


今にも誰かを殺しそうな、


…猟奇的な目だった。

その目を見た時、申し訳なささが、更に込み上げてきた。


その目を見ることに耐えれなかった。


「…どこまで知ってんだよ。俺の事。」


「あなたに与えられている任務は、あたしから小野田友莉の情報を聞く事…
そして…あたしをリタイアさせる事」


「…っ」


そしてあたしはスマホを取り出した。


「…茉莉。」 


「…高杉君、あたしはあなたに初めて出会った時、
嬉しかった。
本の話がたくさん出来て…。
友達が出来たみたいで本当に嬉しかった。」


「…茉莉。俺は…」








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