同居相手はまさかの!?
「…そうだよ。何でそこまで知ってるんだよ…。」


俺は思わず声のトーンが低くなった。


「…そんな事どうだって良いでしょ?」


その時茉莉は冷たく返事を返した。


…まるで何かを隠しているようだった。


「…茉莉。」


俺はその時、茉莉の目をじっと見つめた。


そして茉莉はまた口を開いた。


「あなたの名前は藤堂友也
だけど今のあなたの名前は高杉友也
そして婚活サイトDestinyの社長
高杉佳祐の養子
そして小野田友莉に復讐する為にあたしに近づいた。
それは興信所の種類であなたのお父様、そして…
…あたしの姉小野田友莉
その二人が婚活サイトHappinessで出会って不倫していた事が分かったから。
そしてお母様のお葬式であなたは高杉佳祐に声を掛けられた。
そして高杉佳祐の会社が婚活サイトDestinyだと知ったあなたはそれを利用した。
そして今度は自分が社員になり、
あたしを姉さんと同じ目に合わせてあたしの家庭をむちゃくちゃにする。
それがあなたの全ての計画。」


…全部バレていた。


「………」


返す言葉がなく、俺は黙ってしまった。


「…これが全てでしょ?」


「…全部知ったのかよ…。」


思わず呟いてしまった。


「……そうだよ。茉莉の全部言った通りだ。
確かに俺は母さんが亡くなってから10年間
ずっと、ずっと…!
小野田友莉を憎んでいた。
そして、茉莉の家庭を憎んでた。
母さんは身体は弱かったけど、
ずっと元気だったんだ!
…それを
Happinessと、親父と小野田友莉が潰したんだ。
だから…俺は何年経っても許せない。」


俺は思わず、昔の事を思い出した。


そしてあの時の怒りが蘇り、俺は大声を出した。







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