同居相手はまさかの!?
そして、俺は電話を掛けた。


プルルル

『…はい。』

『…仁!お前、茉莉に何か話したのか!』

『そうだよ。俺が全部話した。』

『…何で勝手に!』

『小野田茉莉、昨日BARに来たんだよ』

『…茉莉が?』

『ああ、最初は誤魔化したけどバレたからな。
教えて欲しいって行ったから洗いざらい全部話した。』

『何で…。』

『…お前の為だよ!』

…俺の為…?

『なあ、友也。俺はずっとお前といたから全部分かってる。
お前が家で肩身が狭い思いしてきた事もずっと知ってる。
だけど俺は引っ越してお前の側にいれなくなった。
だから再会した時、俺はお前に色々協力していた。
確かにあの子はお前の憎んでる小野田友莉の妹だ。
でも小野田茉莉自体は関係ないだろ?
あの子に復讐した所で帰って来るものは何もない。
それはお前も分かってるだろ?』

『……』

『…俺はこんな復讐早くやめて欲しかった…。
だから、お前を救って貰うために全部話した。』

『…仁。』

仁に言われて自分がしていた事が今更…

無意味でバカだった事に気づいた。



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