同居相手はまさかの！？

「藤堂さん！」


あたしが高杉君の名前を叫んだその時


前にいた高杉君が止まった。


「…さっきは」


「え？」


「助けて下さってありがとうございました。」


まるで、また線をひかれたみたいだ。


あたしと高杉君にはまた、目には見えない線がある。



「藤堂さ…。」


「でも」


「もう俺に関わらないで下さい。」


…え？


「…何言って…。」


「俺なんかといたら、小野田さんにも被害及びますから。」


…何でそんな事言うの？　


「あたしは…！」


「それじゃ。」


あたしが言う前に高杉君は去っていた。


一度ひかれた線にまるで、


どこからともなくヒビが入ったみたいだ。


あたしと高杉君の関係は更に深くヒビが入ってしまった。