同居相手はまさかの!?
『高杉!どうゆうことだ!』


この声…。


…井ノ原専務!?


井ノ原専務の声はとにかくデカイ。


そのくせ大声だから室内に響き渡る。


「どうゆう事…?それに今《高杉って》言った…?」


藤堂君の今の名前を会社で知っているのは、



現にあたししかいない。



会社では、藤堂として入っている筈なのに…。


…どうして井ノ原専務が?


あたしはしばらく会話を聞き続けた。 


『…申し訳ございません。』


『お前は私を裏切るつもりか!?』


『…そのつもりはありません。』


…え?



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