同居相手はまさかの!?
カタカタカタ


あたしは、課長から預かった書類をPCで打った。


カチ


「…よし!」


出来た書類を課長の元まで持って行った。


「…課長、お願い致します。」


「ありがとう。…小野田さんどうかした?」


「え?」


「さっき、社員旅行の話を聞いた時、あまり嬉しそうじゃなかったから…。
もしかしてまだ…藤堂君が怖い…?」


「あ…いえ…。そうゆう訳ではただ…。」


あたしはその時、高杉君と井ノ原専務の電話の会話を思い出した。


「…小野田さん?大丈夫?」


「あ…いえ。何でもないです。私は大丈夫ですので。」


「そう?なら良いんだけど…。」


(皆が祝福ムードなのに言える訳ないよ…。)


「何かあったら私に相談してね。」



「ありがとうございます。」


「書類ありがとう。お昼行っておいで」


「ありがとうございます。お先に失礼致します。」


そしてあたしは課長に書類を渡し、荷物を持って部署を出た。


< 359 / 504 >

この作品をシェア

pagetop