同居相手はまさかの!?
「…茉莉、今まで本当にごめんな…。」



それは今にも泣きそうな声だった。



「…もう終わりにするから」


嫌な予感がした。




…今にも消えるんじゃないかって。




「…え?」 



「…またな。」



そう言って、高杉君はあたしにキスをした。


 
あの時とは違う。



しっかりと唇の感触が分かる。 



「…高杉く…」


そして高杉君は悲しい笑顔をしていた。


そして高杉君が徐々にあたしから去っていく。


「高杉君の居場所はそこじゃない!
必ずあるよ!
だから、一人で抱え込まないでよ!」


そうあたしは叫んだ。  


だけど次の日、高杉君は姿を見せる事はなかった。
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