同居相手はまさかの!?
しばらく歩いたその時


「ここ。」


そう言って菅原課長が止まった。


そこはこじんまりとした隠れ家のイタリアンダイニングのお店だった。

そしてあたし達は階段を降りた。

トントン

「気をつけろよー。」


「は、はい。」 


「どうぞ。」


そう言って菅原課長がドアを開けてくれた。


「ありがとうございます!」


そしてあたし達はお店の中に入った。


「わあー…。」



天井は頭がつくぐらい低く、



だけどおしゃれな雰囲気だった。



(…菅原課長、こんなおしゃれな所でいつも食事するんだ…。)


「…いらっしゃいませ、お二人様ですか?」


「…はい。」



「こちらにどうぞ。」 



そしてあたし達は案内された席に座った。



「小野田、何頼む?」


そう言って、菅原課長はメニュー表をあたしに向けてくれた。


「ありがとうございます!」



そしてあたしはメニューを見た。



(わあ…どれも美味しそう〜!)


「ここの料理はどれも美味いぞ~!
ピザも上手いし、グラタンも、パスタも
…って悪い。ゆっくり見れないよな。」


いつもは冷静な菅原課長が、熱くなって話すのが新鮮な感じがした。


「ふふ。いえ…。」


そしてあたし達は、注文をした。


「いつもこんなおしゃれな所でお食事されてるんですか?」


「んーたまにな。…まあ妻があまり許さないけど。
仕事で遅くなった時とかは。」



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