同居相手はまさかの!?
そして、土曜日になった。


今日は菅原課長とスイーツを食べに行く約束の日だ。


あたしは、クローゼットから洋服を取り出した。


「スイーツを食べに行くといっても…相手は課長だしね。
カジュアル過ぎてもダメだよね…。」


その時


黒のワンピースが目にとまった。


「あ…。」


《お葬式でも行くの?》


その時高杉君に言われたあの言葉を思い出した。


ダメダメ!


もう忘れると決めたんだから!


そしてあたしは、黒のワンピースの横にかかってあるベージュ色のワンピースを取り出した。


「まだ…これが無難よね。」


そして、支度を始めた。


支度を終えたその時、


ピンポーン


インターホンが鳴った。


隙間から除くと菅原課長が立っていた。


「わ…菅原課長おしゃれ!」


あたしは、ドアを開けた。


「菅原課長、わざわざお迎えありがとうございます!」


「良いよ、俺が誘ったんだから。…小野田の私服初めて見たな…。かわいいな。」


そう言って菅原課長は優しく微笑んだ。


「あ、ありがとうございます…。」


サラッと褒めるから、あたしはドキッとしてしまった。

< 401 / 504 >

この作品をシェア

pagetop