同居相手はまさかの!?
「…大丈夫か小野田…。」


「は、はい…何とか…。」


顔を上げると菅原課長があたしの頭を手で支えていた。


顔がすぐ目の前にあった。


その距離3㌢ぐらいだった。


(ち、近い!)


「すみません!」


顔を反対に向けようとしたその時、菅原課長があたしの顎を持ち上げた。


(…え?)


「…小野田。」


あたしの名前を呼び、低い声で呟いた。


「菅…原…課長??」


菅原課長の長いまつげと綺麗な目からあたしが映る。


その時菅原課長の顔が近づいてきた。



(え?)


その時


ブブー!


クラクションの音が鳴った。


「は!何してんだ俺…!
ごめん!小野田!」


「い、いえ…。」


(び、ビックリした…。)


そしてあたし達は車を駐めた。


「お、俺飲み物買ってくる!な、何が良い?」


「あ、ありがとうございます…。じゃ、じゃあお茶を…。」


「り、了解!」
< 410 / 504 >

この作品をシェア

pagetop