同居相手はまさかの!?
「菅原…課長。」


「…万里亜の言った事…事実なんだ。」


「え?」


「俺は早く九条グループを捨てたかった。
…普通のリーマンの仕事がしたかったんだ。
その為に俺は万里亜と婚約した。
俺は自分を守る為に業務の為に小野田に近づいたんだ。
最初は本当その気持ちだったんだ。
でも…
小野田を近くで見ていくうちに
俺は小野田を好きになっていた。」


「え?」


その時、菅原課長が身体を離した。


「今更言ったって信じて貰えないのは分かってる。
でも誰かをこんなに本気で好きになったのは初めてなんだ。」


「菅原…課長…。」


「小野田、俺は万里亜と離婚する。」


「離婚…?」


「これからはすべてを捨てて、小野田を守る。
もう…俺の意志は固まってる。
だから…俺と付き合って欲しい。」


「でも…。」


「考えてみて欲しい。俺の事…。
今日は来てくれてありがとうな。」


そう言って菅原課長は去っていた。


あたしはしばらく呆然と立ち尽くしていた。


「菅原課長があたしの事…好きだったなんて…。」


…どうすればいいの?
< 428 / 504 >

この作品をシェア

pagetop