同居相手はまさかの!?
振り向くと、将人が立っていた。


「将人さん…。」


(将人…?)


「何かあったんですか?」


「いや、この子がね。ピックを落としてたとか言って、この部屋に入ろうとして…。」


(本当だってば!)


「ピック?」


その時将人があたしが手に持っていたピックに気がついた。


「ああ!これ確かに俺のですよ!
ポッケに入れたけど落としてたんだなー。ありがとうございます。」


「…いえ。」


「後、この子は俺の親戚なんですよ。
今日は招待してて…
だから見逃して貰えます?」


(は!?何言い出すの将人…。)


「そうでしたか…。失礼致しました。」


「いえ…。」


そう言って警備員は帰って行った。


「ふー…。」


「…助けてくれてありがとう。」


「ああ…。久しぶりだな。」


「…そうね。」


「…何で今日ここに来てたんだ?」


「葵に誘われて…。」


「ああ、あいつか。」


「…すごいね。…デビューおめでとう。」


「…ありがとう。まだまだ半人前だけどな。」


久しぶりで何を話せば良いか分からない…。






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