同居相手はまさかの!?
「…茉莉!」


「大急ぎでかけつけてくれたんだよ。」


「姉さん…。お母さん…。」

パタン


葵はニコっと笑い、そっと出て行った。



「茉莉…。綺麗ね。」


「お母さん…。」


「遅くなってごめんね…。」


「姉さん…。」


「もう…務所から出られたの…??」


「うん…。幸い手にはつけてないからまだ軽い刑で免れたの。茉莉…本当に本当にごめんなさい…。」


姉さんはそう言って頭を下げた。



「もう良いよ…!!姉さん。顔上げて?」


そして姉さんは顔を上げた。


「結婚…本当におめでとう…。」


「ありがとう。」


その時


プランナーが顔を出した。


「そろそろ準備…お願いします。」


「はい!」


「友莉、行こう。」


そして姉さんとお父さんは控室から出て行った。

パタン


あたしとお母さんは二人きりになった。


「茉莉、綺麗ね…。」


「お母さん…。」


「あなたには子供の時から辛い思いばかりさせてきたわね…本当にごめんなさい…。」


お母さんはそう言って頭を下げた。


「ううん…。お母さんはいつだってあたしに優しかった。
あたしは救われてたよ。」



「茉莉…。」


その時、お母さんは涙を流した。
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